NV-XYZ777(EX) / 内臓HDD解体編

このコラムでは、SONYが販売するカーナビ、NV-XYZ777EXの解体手順を載せています。
HDDを30GBより大容量のものに換える場合、この手順は必須になりますが、
この作業を行うと、SONYのサポートが受けられなくなりますので、自己責任でお願いします。
また、この作業を行って、誤って破損した場合についても、当方は一切責任を負いません。
その点だけご了承された方は、以下の手順を参考にして下さいませ。


用意するもの

解体を始める前に、以下の物をご用意下さい。
精密ドライバーとはいっても、さほど小さなドライバーが必要なわけではありません。
  • NV-XYZ777(EX)のコアユニット
  • 精密ドライバー(プラスドライバーの大・小それぞれ)
  • ペンチ(必要であれば)

解体してみる

必要最低限の情報は画像でサポートしたつもりです。
分からなければ、とにかく画像を参考にしてみてください。
なお、HDDや精密機器は壊れるときは容赦なく壊れますので、細心の注意を。


コアユニットの裏側ですが、まずはこれについているフィルムをはがします。
次の画像で言うネジが取れれば良いので、全て剥がす必要はありません。
自分は面倒なのと、何回も剥がして粘着力が低下していたので全て剥がしましたけど。


赤い丸でかこってある4箇所のネジをプラスドライバーで取り出します。
取り出せたら表側を向けます。すると、外箱の部分を次のように分解できるはずです。


こんな感じに出来るはずです。


赤色の部分のネジを外します。小さいので注意して下さい。


次にこの写真で言う赤い丸の部分を矢印の方向に引き出します。
ちょうど、右側が若干外れかかっているような感じです。
完全に外れるわけではなく、引き出せなくなるまで引き出せば良いです。
それが終わったら、真ん中のケーブルを矢印の方向に引き出します。
強引にやると、破損して再起不能になりますので注意してください。
完全に手前に引き出すように取り出すのがコツです。


基盤を斜め上方手前に引き出すと、分離し、このような感じになります。
ケーブルなどがひっついた状態になっていますので、注意して下さい。
これらを切るとどうにもならなくなります。


参考までにHDD側はこんな感じになっています。


赤色の丸で囲ってある4箇所のネジを取り外します。


HDDのプレートを本体から取り外すと、上のような感じになります。
赤い部分のネジを外します。反対側も同様なので計4箇所です。
硬めに閉められているので、山を崩さないように注意して下さい。


分離できました。ノートなどに使われる2.5インチのHDDです。
ただ、車載用と言うことで、中身は一般とは違う仕様のHDD(N4K30-30)となっています。
参考 : Endurastar N4K30-30


今回、交換を目論んでいるHDD(HTS541010G9AT00)とのツーショット。
いつの間にか、2.5インチも100GB超えですよ……。
参考 : HTS541010G9AT00


ここが一番のポイントです。
プレートからHDDを抜き出したら、赤色の部分を取るわけですが、
これが非常に外しづらくもろいので、もう石橋を叩き割って渡るような感じで作業して下さい。
2.5インチHDDのピンはとにかく曲がりやすいので、折れたりした場合、全て水の泡です。
HDD交換どころか、ファイル救出も難しく(基盤換え出来るなら可能かも)、サポートもされません。
ペンチを用いてもいいでしょうが、個人的には均等な力がかけられないのと加減が難しいので、
手作業でどうにかすることを薦めます。左右に順番に引いていくのはご法度です。
これをやると最後の抜ける際に、間違いなくどちらかのピンが曲がる・折れると思って下さい。
とにかく、平行に垂直に力をかける事を意識して取り外して下さい。
また、HDDにひっついている褐色のテープもどきももちろん取ります。
これは赤色のケーブルを取り外す前に取り外した方が良いでしょう。


うまくいけば、こんな感じに取り外せます。

解体に関してはこれで終わりです。
戻すときは、逆の手順を行えば難なく終わることでしょう。
その気になれば、15分もあれば足りる作業だと思いますので、iBookに比べれば楽です。
HDD交換に関してはPCをある程度理解している方と、そうでない方で方法が分かれます。
「ATA、BIOS、MBRといった単語が分かる」と言う方は、内蔵コピー。
「USBポートやソフトくらいなら使える」と言う方は外付コピーをお勧めします。
そう大差ないので、両方読んでみるのも面白いかもしれません。

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